2021.08.12
今回は、兵庫県立播磨農業高校で飼育する「ひょうご味どり」について書かせていただきます。
↑播磨農業高校のひょうご味どりの鶏舎になります。
孵化したてのひよこをこれから約90日かけて飼育していきます。
楽しみ楽しみ。(^^♪
夏の出荷に向けて「ひょうご味どり」を約三か月飼育していきます。
「ひょうご味どり」は、日本三大地鶏の二つ「薩摩鶏」と「名古屋種」に、「白色プリマスロック」という3つの品種を掛け合わせた交配種で、1991年に兵庫県立農林水産技術総合センターにより開発されました。播州の豊かな自然と通常の約2倍の月日をかけて生産されることから関係者らの間で「幻の地鶏」とも呼ばれており、今回は実験もかねて飼料米で特別に飼育しております。
本来、飼料の主原料は「トウモロコシ」ですが、近い将来このトウモロコシが世界的に不足し、高騰することが予想されます。(現在もコロナ下においてすごく飼料コストが上がってきております。)
その際にトウモロコシの代わりに「米」を主原料とすることも考えられております。このエサのことを「飼料米」といい、今回は「飼料米」の実験もかねております。
餌で何が変わるかといいますとまず脂の色が違ってきます。
「トウモロコシ」→黄色
「飼料米」→白色
なんです。
実際の食材の色と同じですね。
また、ちなみにたまごだと黄身の色が飼料米の際は、白くなってきます。
食味については、そんなに差はないのですが、「飼料米」の方が脂の質がお米にある「オレイン酸」の含有量が増え、人々にとっては健康的な脂になるのですごくメリットがあるといわれております。
また、「飼料米」は日本全国の耕作放棄地で飼料米を育てることにより、「国産」の飼料で循環するという とっても素晴らしい取り組みなのですが、飼料米のコストは高く、助成金の制度等で代替え飼料として機能しているのが現状みたいです。。
でも、将来のことを考えると様々な実験を重ね、付加価値をつけることのできる「地鶏」に仕上げたいと思い、高校の授業の方でも取り組んでおります。
そんな愛情いっぱいで育てた「ひょうご味どり」が出荷に時期になりました。
生徒が飼育した「ひょうご味どり」を「鳥、マルシェ。」で皆様にお届けするために出荷していきます。
かわいそうに思う方もいるとは思いますが。。
この「ひょうご味どり」を通販で味わえるのは、「鳥、マルシェ。」のみでございます。
次世代に向けて丹精込めて育てた「ひょうご味どり」をご賞味くださいませ。
また、今回、「ひょうご味どりフェアー」ということで多くの方々にご家庭で味わっていただきたく大々的な企画を作成いたしました。
シンプルに焼き上げれば焼き上げるほどコクと旨味が味わえる「ひょうご味どり」をご堪能下さいませ。
野網厚詞