2022.03.03
今日も鶏肉……食べてますか?
鶏のことならお任せの鶏ソムリエが、今日も簡単おいしいレシピや、鶏の豆知識をお伝えします!!
今回お伝えするのは、ダイエット中の方も、アスリートも、筋トレ中の方も、健康に気を遣うたくさんの方に愛されている『鶏胸肉』の話。
日本では鶏肉というともも肉の方がメジャーですが、海外では胸肉がメイン。
お値段も需要と供給の関係で、日本とは逆に胸肉の方が高いんですよ。
そんな鶏胸肉は疲労回復成分が含まれていて、高タンパク低カロリーなので多くの方に食べていただきたい部位なのですが、どんな効果があるのか、そしてどんな食べ方が一番美味しいのかをお伝えしたいと思います。
鶏胸肉と聞くと、とりあえず「ダイエット中の人が食べるもの」「アスリートが食べるもの」「ボディービルダーが食べるもの」と想像しがちですが、鶏ソムリエとしては、毎日お疲れの現代社会人にこそ食べてもらいたい部位。
まず、ちょっとこのモニター画面から目を離して、上を見上げてみてください。
時期によっては、カモや白鳥、ツバメなどの渡り鳥が頭上高く羽ばたいてどこかへと飛んでいく姿が見えるのではないでしょうか。
この渡り鳥というのは、何千キロという途方もない距離を飛び続けるのですが、大体ロシアから日本を行き来しています。
渡り鳥の種類によっては、アラスカからニュージーランドまでの1万キロ以上の距離を、全く休まず9日間飛び続けて移動したりするんです!
仮に陸続きだったとしても、人間だったら丸一日……いいぇ、半日歩いただけでも足がパンパンに疲れてしまい、歩けなくなってしまうのではないでしょうか。
それは運動時に、筋肉に活性酸素が生まれてしまい、それが細胞を傷つけてしまうから、体が、筋肉が「疲れた……」となってしまうんです。
ですが、鳥の体の中にはその活性酸素を除去する『イミダゾールペプチド』という成分があり、そのおかげで渡り鳥、いえ、鳥類全ては疲れ知らずに空を羽ばたくことができるのです。
特にこの『イミダゾールペプチド』は羽を羽ばたかせるときに使う胸肉、手羽元にたくさん集まっており、もちろん、飛ばない鳥代表の「鶏」にも含まれています。
このように、低カロリー高タンパクだけではなく、疲労回復成分が豊富な鶏胸肉は、アスリートはもちろん、毎日が忙しい現代人にもぴったりな食材なのです。
先にお伝えした『イミダゾールペプチド』の他に、鶏胸肉にはこんな栄養が含まれています。
イミダゾールペプチドはもちろんなんですが、タンパク質代謝に関わるビタミンB6が含まれており、また、糖質・脂質の代謝の助けとなるパントテン酸があるため、その豊富なタンパク質と相まって、鶏胸肉はスポーツ選手の必需食品なんですね。
ちなみに鶏胸肉のイミダゾールペプチド。
もちろん、飼育期間が長く、運動量も多い地鶏の方が同じ胸肉でも若鶏のものより多く含まれています。
ブロイラー種は大体40~50日の飼育で出荷となりますが、地鶏は産まれてから75日以上飼育して出荷する決まりとなっています。
また、平飼いと言われる地面を自由に動き回れる状態で飼育されており、その分筋肉もしっかり動かしているので、肉質はもちろん、イミダゾールペプチドの量も多くなります。
詳しくは、「地鶏とは何?」という記事を読んでいただきたいのですが、ともかく運動量も、飼育日数も段違いに多い地鶏は、胸肉であってもやっぱりスーパーなどで売られているブロイラーの若鶏とは違います。
https://www.shop-nonotory.jp/t-blog/574/
もちろん、味も胸肉なのに濃厚で、歯ごたえもしっかりしています。
とはいえ、「やっぱりパサつきが……」と気になる方もいるでしょう。
地鶏といっても、もも肉部位と比べたらそれは当然調理法によってはパサつきます。
でもパサつきの原因は、もも肉に比べて脂肪がない分たっぷり水分を含んでいるから。
加熱することによって水分がどんどん組織から出ていってしまうため、パサパサになってしまうのですが、あらかじめ片栗粉にまぶしたり、糖分を含んだ下味をつけたり、そして低温でじっくり加熱するなど、調理の際に一手間加えることによって、しっとりジューシーなお肉に変わるのです。
では、ちょっとパサつきがちな鶏胸肉。
鶏ソムリエ一番のおすすめ調理法は……というと、サラダチキンにすること!!
サラダチキンと聞くとちょっと手間がかかりそう……と思われるかもしれませんが、鶏ソムリエはそんな手間はかけさせません(笑)
用意する物は……。
これらの材料は大体で大丈夫なので、料理が苦手な人でも安心!
作り方はとても簡単。
①鶏胸肉に塩胡椒を振って、5~10分ほど寝かせて味を染みこませます。
②鶏胸肉が一枚入る位の大きさのお鍋にお湯を沸かし、昆布・ショウガ・ネギ・ニンニクを大体ひとかけらずつ入れます。
③②のお鍋に、①の下味をつけた鶏胸肉を入れて、中火くらいで5分ほど煮て、火を止めてしまいます。
④そのまま10~15分ほど放置して、中まで火を入れたら完成。
低温調理の要領で、鶏肉は中までしっとりジューシーな状態で仕上がっており、切って、ほぐして、サラダチキンとして使うことができます。
しかも、ラップに包んで冷凍保存もできますので、いつでも好きなときに使えるので、今はやりの「つくおき(作り置き)」として重宝します。
また、鶏肉を茹でた際の煮汁はそのまま飲んでもおいしいスープに変わっています。
製氷皿などに入れてスープに使ったり、いっそ、少し小さく切ったお肉とスープを一緒に袋に入れて冷凍すれば、忙しい朝でもレンチンであっという間においしいチキンスープを出すことができます。
その他、少し濃いめのソースと合わせて特別な日の一品として出すこともできますし、胸肉が安く売っているときに4~5枚まとめ買いしておけば、ダイエット中サラダの上にトッピングするのにも重宝します。
ともかく万能、汎用性の高いこの鶏胸肉のサラダチキン。
ぜひ、味が濃くローカロリーなのに栄養価が高い地鶏の胸肉で「つくおき」してみてはいかがでしょうか!
鳥マルシェではスーパーなどでは手に入りくい、上質な地鶏の胸肉を簡単に購入することができます。
また、追々定期購入などもできるようになっていきますので、ぜひおいしいのにローカロリーという、最高の逸材をいつもストックしておいていただければと思います。
そんな地鶏の胸肉レシピですが、鳥マルシェのInstagramでも多数掲載中!!
この投稿をInstagramで見る
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どれをとっても簡単で、なによりおいしいレシピは、【nonotory✖️ささやん@レシピ・簡単やみつきごはん。】とのタイアップで公開中。
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それにしても、鶏胸肉は天然のプロテインという感じで、健康の救世主ですよね。
パサつき感が気になる方も、鶏ソムリエのレシピなら驚くほどパクパク食べられてしまうので、食べ過ぎ注意で楽しんでください!!